Frugal・Persistence


MX Linux ではライブ起動の場合でも差分ファイルで保存できる手段があります。(Persistence)

またライブ起動状態のファイルをハードディスクなどに入れて起動する事も可能です。(Frugal)

 

ライブ起動で常時使用する事ができ、RAM に保存して一括して更新するため、

ディスク速度がなくなる分速くなり、ディスクアクセスも軽減できます。

また Frugal インストールの場合は展開してインストールするよりも容量が小さくなります。


用語の定義と意味

このページでは固有の名称がいくつか出てきます。予めその意味をまとめておきます。

 

linuxfs

MX Linux のシステム一式が入っているファイルです。MX Linux の ISO 内に 1 ファイルとして存在します。

ファイルは圧縮された状態で、展開されたファイルの合計よりもある程度小さい容量になります。

MX-16 ではデフォルト状態で約 1.1G バイトです。

 

Frugal

linuxfs のまま MX Linux を起動して使用します。

 

通常のインストールは linuxfs の中身を展開してパーティションに入れますが、
Frugal インストールは linuxfs をそのままコピーして、ISO 起動と同じように

ハードディスク等にある linuxfs を起動させます。

 

リマスター (Remaster)

Linux では一般的に ISO ファイルを生成する方法をリマスターと言いますが、

このページでは linuxfs を再生成する方法を差します。

 

なお、MX Linux から ISO を生成する方法はスナップショット(Snapshot)です。

 

Persistence

用語的には Persist=存続させる という意味です。

linuxfs との差分ファイルを保存します。
MX Linux 起動時はこれを展開する事で、従来の環境を復旧させます。

ある Linux の「個人情報ファイル」(Personal Information File)に相当します。

MX Linux では Peristence ファイルの容量上限が実メモリのサイズとなるため、
システムはリマスターによって linuxfs へ反映し、

それ以外の大きなファイルは別途実際のファイルとして保存します。

 

rootfs

MX Linux のルートパーミッション全体の Presistence ファイルです。

 

homefs

/home 下全体の Presistence ファイルです。rootfs とは別に生成し保管可能です。


Frugal・Persistent を用いた起動

ライブ起動時のメニューから

F5 キー(Apple キーボードなどは Fn+F5 キー)

を押すと、Frugal・Persistence 関連の項目が

一覧表示されます。

 

persist_〜 は Persistence ファイルを用いて
起動を行う方法です。

USB メモリや DVD のライブ起動時に使用します。

  • all または persist = rootfs・homefs を使用
  • root = rootfs を使用 (ダイナミックモード)
    変更はメモリに一時保持し、
    一定時間または終了時にまとめて保存します
  • static = rootfs を使用
    ファイル変更はリアルタイムに反映します。
    特にパッケージの変化がある場合は良いです。
  • home = homefs を使用 

frugal_〜 はハードディスクなどへインストールした linuxfs から起動します。_ から右は persist に同じです。

デフォルトでは次のラベルが付いているパーティションを探します。

  • linuxfs = MX-Frugal
  • homefs・rootfs = MX-Persist

ない場合はパーティションの一覧が表示され、選択したパーティションのラベル変更を確認し、

そのパーティションに linuxfs のコピーまたは rootfs・homefs のファイル生成を行います。

 


 

Persistence 生成の場合はユーザーとして使用する demo および root のパスワードを設定し、

モードを選択します。これ以外でも RemasterCC からいつでも保存できます。

  1. Automatic - 再起動・シャットダウン時、自動的に保存します。
  2. Semi-Autmatic - 再起動・シャットダウン時に保存するかを確認します。 
  3. Manual - 自動保存なし。必ず RemasterCC から手動で保存するようにします。


起動オプション

GRUB などのブートローダーから起動したい場合は起動オプションの変化によって実現できます。

 

起動オプション 動作
frugal Frugal モードで起動します。linuxfs があれば起動し、なければ生成(インストール)します。
frugal=種類 種類は * root home のいずれか。Persistence ファイル rootfs・homefs を使用します。
* は両方。後ろに ! を付けると強制的にファイル生成を行います。(例えば frugal=root!)
fdev=デバイス 起動する Frugal パーティションをデバイス名を指定します。(例えば fdev=sda1)
flab=ラベル 起動する Frugal パーティションをラベル名で指定します。(例えば flab=MX-16)
fuuid=UUID 起動する Frugal パーティションを UUID で指定します。

もう一つの Frugal・Persistence 方法

手動で  ISO を展開し、antix フォルダ(MX Linux でもフォルダは「antix」になっています)を

任意のパーティションにコピーし、起動する事が可能です。

フォルダ名からわかるとおり、antiX で存在している機能です。

この場合、起動オプションは変わります。
また antix から変更する事も可能です。これにより同一パーティションに複数のシステムを置く事が可能です。

この場合は bdir で起動ディレクトリを指定します。

 

起動オプション 動作
bdev=デバイス 起動パーティションをデバイス名を指定します。(例えば bdev=sda1)
blab=ラベル 起動パーティションをラベル名で指定します。(例えば blab=MX-16)
buuid=UUID 起動パーティションを UUID で指定します。
bdir=ディレクトリ 起動ディレクトリを変更します。デフォルトは //antix/ です。

 

Persistence ファイルは通常起動パーティションと一緒の場所を探します。
CD・DVD 起動の場合は antiX-Presist ラベルを探します。

このパーティションは個別に指定が可能です。

 

起動オプション 動作
pdev=デバイス Persistence があるパーティションをデバイス名を指定します。(例えば pdev=sda1)
plab=ラベル Persistence があるパーティションをラベル名で指定します。(例えば blab=MX-16)
puuid=UUID Persistence があるパーティションを UUID で指定します。

RemasterCC

RemasterCC はライブ起動時に使用します。
MX ツール または システム に存在します。
MX ツール ではライブ起動時のみ表示されます。

 

RamasterCC から次の作業が可能です。

  • Presistence ファイルの生成・サイズ変更
  • linuxfs の再生成(リマスター)
  • 現在の変更状態を rootfs へ保存
  • /live の権限を設定

リマスターは linuxfs.new が生成され、
次回起動時に linuxfs に代わって読み込みます。
この時、従来の linuxfs は linuxfs.old になります。

もしリマスターした linuxfs で動作に問題がある場合、

起動オプションを用いて前の状態に戻す事が可能です。

起動オプション 動作
noremaster linuxfs.new があっても使用せず linuxfs で起動
rollback linuxfs.old を linuxfs に戻して起動

/live フォルダ

linuxfs から起動している場合、/ に live フォルダが生成されています。

この権限は RemasterCC で変更可能です。

 

/live/bootdev に linuxfs を起動しているパーティションをマウントしています。


Frugal・Persistence の Q&A

Persistence ファイルはメモリ容量より大きくできないのですか?

メモリ容量が Persistence の容量上限になっています。

そのため大きくパッケージを更新した後はリマスターを行って linuxfs に反映するようになります。

できるだけ Presistence ファイルは常に更新されるファイルなど、最小限にして下さい。

 

GRUB 2 では update-grub を行わないといけないのではないですか?

インストール後の使用では一度項目を追加し、update-grub を行う必要がありますが、

GRUB メニュー表示で Tab キーを押すと起動オプションの編集画面に入れます。
起動オプションを変更する場合はここで変更して下さい。

GRUB 1・GRUB4DOS の場合も e で編集画面に入れます。